フレンチ弓のレッスン
日本のフレンチ弓の実情 (2022年現在)


日本では事実上認められていないフレンチ弓(入団試験でプロオケに合格した日本人は皆無で、現在、プロオケで弾いている奏者はジャーマン弓からの転向者)ですが、世界的には主流で、正確にはわからないもののジャーマン弓より全体数は多いと考えられています。

日本ではアマチュアを中心に人気が高まってきていますが、その習得となると、ジャーマン弓からの転向のプロ奏者(見よう見まねでやっている人が殆ど)が教えている、または、ジャーマン弓の奏者が「多分こうだろう」と正しくない方法で教えているので、「ちゃんと指導できる先生がいない」のが現状です。


ジャーマン弓とフレンチ弓は持ち方の違いだけではなく、運弓方法が異なるということを理解する必要があります。また、フレンチ弓は持ち方が非常に難しく(持つだけということでもジャーマン弓のようにはいきません)持ち方一つとってみても(弓が正しく保持できる)習得に相当な時間と忍耐が必要です。Youtubeを見るとフレンチ弓の奏者が多く見られますが、非常に個性的な持ち方の奏者が多くその一部は学習の参考にはなりません。

フレンチ弓の持ち方ですが、基本的にはヴァイオリンと同じと考えて良いと思います。もちろん構えが大きく違うのですが、実際、様々な弾き方をしているコントラバス奏者の画像を見るより、ヴァイオリンやチェロの奏者の方が参考になります。

フレンチ弓の利点はいくつもあります音が太くて柔らかい(音色が良い)、発音が極めて良い。先弓まで使える(メロディを弾く上で一番美味しい場所です)(ちなみにジャーマン弓の奏者は先弓はロングトーンの時のみ辛うじて弓先まで使っている人が殆どです)細かいパッセージが得意、見た目が優雅で美しい、奏者の立場でも弓使いを自然に感じる等、キリがありません。但し、但し、ですが「正しく会得すれば」という条件があります。

さて、講師を紹介いたします。左手のための教則本の著者 斎藤輝彦:日本で初めて、東京芸大の入試をフレンチ弓で突破(芸大始まって以来のフレンチ弓の学生)その後、イタリアに渡ってイタリアの最高峰の一つのローマ、サンタ、チェチーリア音楽院を最高の成績で卒業した生粋のフレンチ弓奏者です。



プロフィール


幼少の頃にヴァイオリン、少年時代にトランペット、ギター、ドラム、ピアノ等に親しむ。早稲田大学、東京芸術大学を経て1982年にイタリア政府給費留学生として渡伊。ローマ・サンタ・チェチリア音楽院にてルーチョ・ブッカレッラ氏(イ・ムジチ合奏団)に師事し1984年に満点、首席卒業。卒業後からスィエナ・キジャーナ音楽院で学び、世界最高峰のコントラバス・ソリスト:フランコ・ペトラッキ氏に師事し1985年にメリット賞を受賞。その後も毎年イタリアで研鑽を積み、世界最高峰のイタリア人ソリスト達:ALBERTO BOCINI,(イタリア、イギリスの一流オケの首席奏者を歴任。現在はその生徒たちの半数以上が各オーケストラの首席奏者に就任する世界最高レベルのジュネーヴ音楽院の教授、そしてTHE BASS GANG 第3番奏者も務める) ANTONIOSCIANCALEPORE(ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団首席奏者、THE BASS GANG 第1番奏者)GIUSEPPEETTORRE、FRANCESCO SIRAGUSA(ミラノ・スカラ座管弦楽団首席奏者)らと深い親交を持ち、イタリアのコントラバス奏者大勢と親交がある。


斎藤輝彦の演奏はイタリアNBB RECORD からリリースされた2枚のCD 「AKATOMBO」「UN BACIO SOLO」があり、AppleMusic、iTunes Storeでも配信されている。また、Teruhiko Saitoで検索するとYoutubeにいくつかの動画がアップされている。


レッスンご希望の方は(有)アットのメール attobasss@gmail.com にご連絡お願いいたします。

斎藤輝彦本人がご返答いたします。





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