フレンチ弓のレッスンについて

フレンチ弓のレッスンについて日本のフレンチ弓の実情 (2022年7月現在)


日本の音楽界では事実上認められていないフレンチ弓(入団試験で合格した日本人は皆無で、現在プロオケで弾いている奏者はジャーマン弓からの転向者)ですが、世界的には主流で、正確にはわからないものの、全体数は多いと考えられています。

日本ではアマチュアを中心に人気が高まってきていますが、その習得となると、ジャーマン弓からの転向のプロ奏者(元々ジャーマン弓のプロなので見よう見まねでやっている人が殆ど)が教えている、または、ジャーマン弓の奏者が「多分こうだろう」と全く正しくない方法で教えているので、「ちゃんと指導できる先生がいない」のが現状です。

ジャーマン弓とフレンチ弓は持ち方の違いだけではなく、運弓方法が異なるということを理解する必要があります。また、フレンチ弓は持ち方が非常に難しく(持つだけということでもジャーマン弓のようにはいきません)持ち方の習得(弓が正しく保持できる)にも相当な時間と忍耐が必要です。Youtubeを見ると世界のフレンチ弓の奏者が多く見られますが、非常に個性的な持ち方の奏者が多く、その一部は学習の参考にはならないほどです。

フレンチ弓の持ち方ですが、基本的にはヴァイオリンと同じと考えて間違いないと思います。もちろん構えが大きく違うのですが、実際、様々な弾き方をしているコントラバス奏者の画像を見るより、ヴァイオリンやチェロの奏者の方が参考になります。

フレンチ弓の利点はいくつもあります音が太くて柔らかい(音色が良い)発音が良い。先弓まで使える(メロディ弾く上で一番美味しい場所です)(ちなみにジャーマン弓の奏者は先弓はロングトーン時のみ辛うじて弓先まで使っている人が殆どです、弓が長すぎるのが要因の一つです)細かいパッセージが得意、見た目が優雅で美しい、奏者の立場でも弓使いが自然に感じる等キリがありません。但し、但しですが「正しく得すれば」という条件があります。

さて、講師を紹介いたします。

左手のための教則本の著者 斎藤輝彦は日本で初めて東京芸大の入試をフレンチ弓で突破(芸大始まって以来のフレンチ弓の学生でした)その後、フレンチ弓の本場イタリア(コントラバスの弓をジャーマン弓からヴァイオリンの持ち方に変えて世界に広めたのは超有名なイタリア人コントラバス奏者GIOVANNI BOTTESINIです)に渡ってイタリアの由緒ある音楽院を最高の成績で卒業した生粋のフレンチ弓奏者です

プロフィール

幼少期にヴァイオリン、少年期にトランペット、ギター、ドラムピアノ等に親しむ。東京芸術大学を経て1982年にイタリア政府給費留学生としてイタリアに渡る。ローマ・サンタ・チェリーリア音楽院を首席、満点の最高成績で卒業。卒業と同時にスィエーナ・キジャーナ音楽院にて世界最高峰のコントラバスソリスト:FRANCO PETRACCHI氏に師事し1985にはメリット賞を受賞。その後も毎年イタリアで研鑽を積み、世界最高峰のイタリア人ソリスト達:ALBERTO BOCINI(イタリア、イギリスの一流オケの首席奏者を歴任。現在はその生徒達の半数以上が主要オケの首席奏者に就任するという世界最高レベルのジュネーヴ音楽院の教授、そしてTHE BASS GANGの第3奏者を務める)ANTONIO SCIANCALEPORE(ローマ・サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団第一首席奏者THE BASS GANGの第1奏者)らと深い親交を持ち、スカラ座の首席奏者等、他の多くのイタリア人コントラバス奏者達と親交がある。


斎藤輝彦の演奏はイタリアNBB RECORDSからリリースされた2枚のCD 「AKATOMBO」 「UN BACIO SOLO」がありAppleMusic,iTunes Storeでも配信されている。また、斎藤輝彦、Teruhiko Saitoでの検索でYoutubeにいくつかの動画がアップされている。

レッスンご希望の方は(有)アットのメール(attobasss@gmail.com)にご連絡お願い致します。斎藤輝彦本人が直接ご返答いたします。

コントラバス在庫表に戻る