Mario GALLEGATI 2011(Lugo) |
弦長103cm ラウンドバック |
ガッレガ−ティはコントラバス専門で、電動工具に頼らずに楽器を作る数少ないコントラバス製作家でラヴェンナの近郊ル−ゴ在住である。彼の楽器はイタリアでも有数のオーケストラ(ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団他)の団員が使用しておりその優秀さの証明になっている。この楽器は、同じラヴェンナ近郊のコントラバス製作の名工、クストーデ・マルクッチ(1865-1951)をモデルに(有)アットが製作を依頼した。現代の新作楽器として特に弾きやすさにこだわった逸品である。全般にわたって大変美しい木目の楓材を使用している。板は比較的厚めで(近年すぐに音が出るように薄くする傾向がある中で)ぱりっとしたイタリアの新作を代表するような音色である。音量も申し分ない。コロナ禍以前の仕入れのため、また、ユーロ高騰のためイタリアの新作が350万位(それ以上)になったが、この楽器は15%ほど安い値段である。 |
Mario GALLEGATI 2013(Lugo) |
弦長104cm ラウンドバック |
ガッレガ−ティはコントラバス専門で、電動工具に頼らずに楽器を作る数少ないコントラバス製作家でラヴェンナの近郊ル−ゴ在住である。彼の楽器はイタリアでも有数のオーケストラ(ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団他)の団員が使用しておりその優秀さの証明になっている。この楽器は、同じラヴェンナ近郊のコントラバス製作の名工クストーデ・マルクッチ(1865-1951)をモデルに(有)アットが製作を依頼した。2011年製作のモデルのデザインを若干手直しして裏板に美しいポプラ材を使用して製作されている。非常に発音に優れていて、音量もあり、芳醇な響きを持つ。弓の技術が上達したかのように感じられるかもしれない。アマチュアの方にも優しく答えてくれる楽器である。コロナ禍以前の仕入れのため、また、ユーロ高騰のためイタリアの新作が350万位(それ以上)になったが、この楽器は15%ほど安い値段である。 |
MARINO TARANTINO 1951 (Napoli) (マリーノ タランティーノ 1914-1989) |
弦長102cm フラットバック 小型 |
マリーノの父、ジュゼッペ タランティーノはナポリのヴァイオリンメーカーBELLAROSAを師と仰いだと考えられている。コントラ バスの量産家として有名で、大きく分けると3種類のモデルを製作した。裏板はラウンドとフラットの両方が有り後者は折れ目のない ストレートである。外観は非常に美しい物とそうでない物が有るが総じて良く鳴り一応の評価を得ている。後にはこの楽器の作者であ る息子のMARINO(マリーノ)と共に活動した。TARANTINOは小型モデルも相当数製作されたと考えられているが、イタリア本国でも 最近殆ど見かけなくなってきた。製作されてから70年経過し、音色はオールドの雰囲気を持っている。今後の入荷の見込みは殆 どないので小さな楽器を探している方は是非この機会を逃さないようにお願いしたい。身長が150cm(以下の人)には まさしくピッタリの楽器である。今まで普通サイズの楽器を弾いていたなら、コントラバス人生がバラ色に代わる可能性が大です。2 分の1サイズで、胴長102cm、上胴幅48.0cm、下胴幅59.5cm、側板上部17cm、側板下部19.5cm。 1956年のTARANTINOがFischetti氏によるレストアで格段に改善されたので、この楽器もフルレストアしてもらうことにし、現在イ タリアで順番待ちである。10月頃にに再入荷の予定である。 |
GERMAN OLD 1900年頃 |
弦長105.5cm フラットバック |
20年以上前に販売したドイツ製オールドが下取りで入ってきました。製作年代は特定できませんが、製作されてから100年 以上経過していることは間違いありません。まさに、オールドの音色です。 ドイツのオールドは、この楽器よりやや新しいものがもう1本あります。 |
ANTONIO DATTIS(Sava) 2008 5弦 (アントーニオ・ダッティス 1965−) |
弦長105.0cm ラウンドバック |
アントニオ・ダッティスは南イタリアの小村「SAVA」在住の世界的な古楽器製作者で古楽器を中心に弦楽器全て を製作する。そしてオクトバスの製作者としても知られる。彼の作品は各国の博物館にも収められている。 彼の製作したこの5弦コントラバスは5弦としてはやや小ぶりのノーマルモデルで体格の大きくない人にはすこぶ る弾きやすい。(弦長105cm、胴長110cm、上胴幅51cm、下胴幅67.cm、横板長21cm)裏板は(僅かに 接ぎがある)素晴らしい胡桃の一枚板である。そして、彼は「全て手作業」を「売り」にしている製作家で部品 も指板とペグ以外は全て自作である。その正確な表板、裏板の仕上げは写真の光補反射で確認することができ る。一方、現在のイタリアのコントラバス製作は機械を多用し、個人ラベルの楽器もアシスタントとの共同作業 が多い。そしてクレモナには「削り屋」と呼ばれる人達がいて、通常、表板、裏板の仕上げは2週間程かかるが、 それを機械で1〜2日で仕上げる専門職に任せる製作家が多いのが現状である。 上4本は4弦の楽器ようによく鳴り、明るいイタリアトーンを持つ。またH線の響きも良い。通常の5弦はとにかく 「鳴らない」と感じるものが多いが、まるで4弦の楽器を弾いているようである。細かい箇所の製作では人間技と は思えない職人芸をみせる彼だが、このコントラバスにはテールピースに素晴らしい手書きの装飾が施されてい て、その技術の高さを垣間見ることができる。この装飾はテールピースと共に今年4月に製作したものである。 昨年、サンタ・チェチーリア管弦楽団首席、The Bass Gang 第一奏者のアントニオ・シャンカレーポレ氏が試奏 し、非常に良く鳴るとの評価をいただいた。 |
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