コントラバス在庫表4/24 更新)
ANTONIO DATTIS(Sava) 2008 5弦
(アントーニオ・ダッティス 1965−)
弦長105.0cm ラウンドバック
アントニオ・ダッティスは南イタリアの小村「SAVA」在住の世界的な古楽器製作者で古楽器を中心に弦楽器全て
を製作する。そしてオクトバスの製作者としても知られる。彼の作品は各国の博物館にも収められている。

彼の製作したこの5弦コントラバスは5弦としてはやや小ぶりのノーマルモデルで体格の大きくない人にはすこぶる
弾きやすい。(弦長105cm、胴長110cm、上胴幅51cm、下胴幅67.cm、横板長21cm)裏板は(僅かに接
ぎがある)素晴らしい胡桃の一枚板である。そして、彼は「全て手作業」を「売り」にしている製作家で部品も指
板とペグ以外は全て自作である。その正確な表板、裏板の仕上げは写真の光補反射で確認することができる。一
方、現在のイタリアのコントラバス製作は機械を多用し、個人ラベルの楽器もアシスタントとの共同作業が多い。
そしてクレモナには「削り屋」と呼ばれる人達がいて、通常、表板、裏板の仕上げは2週間程かかるが、それを機
械で1〜2日で仕上げる専門職に任せる製作家が多いのが現状である。

上4本は4弦の楽器ようによく鳴り、明るいイタリアトーンを持つ。またH線の響きも良い。通常の5弦はとにかく
「鳴らない」と感じるものが多いが、まるで4弦の楽器を弾いているようである。細かい箇所の製作では人間技と
は思えない職人芸をみせる彼だが、このコントラバスにはテールピースに素晴らしい手書きの装飾が施されてい
て、その技術の高さを垣間見ることができる。この装飾はテールピースと共に今年4月に製作したものである。

昨年、サンタ・チェチーリア管弦楽団首席、The Bass Gang 第一奏者のアントニオ・シャンカレーポレ氏が試奏
し、非常に良く鳴るとの評価をいただいた。

特別価格 試奏予約受付中。

COSIMO FISCHETTI 2022 (Lizzano)
(コ-ズィモ・フィスケッティ 1973-)
洋梨型 弦長104.0cm フラットバック   

南イタリア、プーリア州の田舎町、リッツァーノ在住のコントラバス製作家で、近年勢いを持ってその名声を高め
ている。中部イタリアのボローニャ地方でベニート・トゼッロ、ピエトロ・トリンボリの各氏に師事し、イタリア
の伝統的な楽器製作を習得した。2001年から現在(2023年)までにヴァイオリン30本、ヴィオラ4本、チェロ5
本、コントラバス50本以上を製作し、現在はコントラバス専門の製作家となっている。

この楽器はイタリアの伝統的な美しい洋梨型(イタリアでは1700年代から1800年代にかけてこのような洋梨型が
たくさん製作された。ザ・ベースギャングのアルベルト・ボチーニの楽器もこの洋梨型である)。洋梨型は製作工
程が少ないのと、ヴァイオリンシェープの物より内部の部品が少なく、側板は接ぎがないので振動しやすいので、
音量があり、下から上までバランス良く上質の音色を持つ。箱長108.0cm、上胴幅46.5cm、下胴幅65.0c
m、側板上部幅16.2cm、側板下部幅22.5cmのスペックである。箱の長さが通常の物より5cmほど短いので、
身長が150cmくらいの小柄な方でもハイポジションが楽に弾ける。通常のヴァイオリンシェープの物より10〜
15%値段が安いので洋梨型が好きという方には最高の楽器である。税込300万を下回る価格である。

試奏予約受付中。




(アレッサンドロ・チチリアーティ 1959-)
弦長104.5cm ラウンドバック
(有)アットが一番多く販売した「ALESSANDRO CICILIATI」の最新作

10数年前から、ヴァイオリン〜チェロで圧倒的な成功をおさめ、世界で最も値段が高い製作者になりました。その
ため、コントラバスの生産を中止していた彼が満を持して製作した楽器である。1800年代のオールド楽器を思わ
せるアンテーク仕上げ、と言ってもわざと傷を付けたり、すり減ったような加工は一切ない、素晴らしい見栄えの
楽器である。そして大成功に至ったノウハウを生かして製作された楽器の音は新作とは思えない上質の響きを持
ち、今までの彼の作品より数段高いレベルである。

COSIMO FISCHETTI 2023 (Lizzano)
(コ-ズィモ・フィスケッティ 1973-)
弦長104.0cm ラウンドバック  

南イタリア、プーリア州の田舎町、リッツァーノ在住のコントラバス製作家で、近年勢いを持ってその名声を高め
ている。中部イタリアのボローニャ地方でベニート・トゼッロ、ピエトロ・トリンボリの各氏に師事し、イタリア
の伝統的な楽器製作を習得した。2001年から現在(2023年)までにヴァイオリン30本、ヴィオラ4本、チェロ5
本、コントラバス50本以上を製作し、現在はコントラバス専門の製作家となっている。

洗練された北イタリアの伝統的な美しい型のモデル(FISCHETTIのパーソナル)を使用しており、パワフルでは
っきりした音色の楽器は現在イタリアでも非常に人気が高く、有名なS.S氏の楽器よりも「鳴る」との評判であ
る。この楽器は特に音に優れ、音量があり、下から上までバランス良く上質の音色を持つ。箱長113.0cm、上胴
幅49.5cm、下胴幅67.0cm側板上部幅17.5cm、側板下部幅21.5cmのスペックでヴォリュームがある。晩年
のチック・コレアバンドのベーシストカルリート・デル・プエルトも彼の楽器を使用。昨年はイタリアにおいて”
Werrher-Emilio Benzi”コントラバス・コンクール優勝者(Miriana・Riviello)がCosimo Fischetti 製作の楽器を
使用。

Roberto Salvianti2016(Tavernelle)
弦長102cm  ラウンドバック 
(有)アット)はアシスタントを使わずに手作業で全てを製作するメーカーの楽器を販売することをモットーにしている。大男のSALVIANTI氏はフィレンツェ近郊の葡萄畑に囲まれた素晴らしい静かな環境で本人一人で製作活動を行っている。この楽器は現在イタリアで最も評価の高い製作家の一人であるALESSASNDRO CICILIATIにデザインを依頼した。やや小振りで美しいシェープの楽器である。弦長が102.0cmとやや短いので小柄な奏者、またはソロパフォーマンス用の楽器を探している奏者に最適な楽器である。コロナ禍以前の仕入れのため、また、ユーロ高騰のためイタリアの新作が350万位(それ以上)になったが、この楽器は15%ほど安い値段である。

COSIMO FISCHETTI 2021 (Lizzano)
(コ-ズィモ・フィスケッティ 1973-)
弦長104.0cm ラウンドバック (売却済)
BOLOGNA派の製作者のモダンイタリーのコピーモデル

この楽器は1900年代初頭に活躍したBOLOGNA派の製作者のモダンイタリーのコピーモデルである。凄い音量で倍音が多い新作とは思
えない音(材料が通常の物よりかなり古いという)で
(有)アット史上最高の新作である。他の在庫楽器より頭一つ抜けています。そ
して美しい形、特徴的なF字孔、素晴らしい色合いのゴールデンブラウンのニスである。非常に古いポプラの裏板は一部に接ぎがある
が一枚板である。ラウンドであるがバスバーを付けるという手法は同時に到着した EXアントニオ・シャンカレーポレと同じである。
の楽器の購入者は名実ともに日本No.1のコントラバスソリスト「池松 宏」氏です。
(本人のご了解を得て発表致しました)


SERGIO SCARAMELLI 2018 (Ferrara)
(セルジオ・スカラメッリ 1955-)
105cm ラウンドバック (売却済) 再入荷予定 未定
現在、イタリアが誇る世界最高ランクのコントラバス製作家。元コントラバス奏者(VERONA歌劇場などでの演奏経験を持つ)。コン
トラバス製作歴は約30年、アメリカ、ヨーロッパ他、世界中に輸出している。熟練したアシスタント2名と共に数種類のモデルを精力的
に製作する。また、歴史的名器(GASPARO DA SALO "Dragonetti"  DOMENICO BUSAN他)のレストアラーとして有名である。
(有)アットは彼が1986年に製作した最初のコントラバスからスカラメッリ氏の仕事を見てきており、ポジションや細部の仕上げなど
にアドヴァイスを行ったこともある。今回入荷の楽器はマエストーゾ モデル(やや大きいが、スカラメッリ氏のラインアップで一番
上のランクのスカラメッリ氏の自信作)で、きれいな木目の楓材を使っている。このモデルの鳴りの良さは数年前の同型のモデルで実
証済みであるが、この楽器も低音から高音まで4本の弦が全くストレスなく非常に良く鳴る。ヴオルフは殆どなく、開放A線、そしてそ
のオクターヴ上のフラジオにもヴォルフがないのは特筆ものである。音色も芳醇で柔らかく、これが新作と驚かれるれる人が多いでし
ょう。スカラメッリ氏に最終調整後、音が素晴らしいと報告したら、特別に長く寝かした材料を使用しているのが音の良い理由の一つ
と返信が来ました。2021年?に入荷予定の楽器もマエストーゾモデルで非常に美しい木目の楓材使用の予定。各経費が高騰のため税込
み価格は400万位の予定です。

SCARAMELLIをご希望の方はご相談ください。

Mario GALLEGATI 2011(Lugo)
弦長103cm  ラウンドバック 
ガッレガ−ティはコントラバス専門で、電動工具に頼らずに楽器を作る数少ないコントラバス製作家でラヴェンナの近郊ル−ゴ在住である。彼の楽器はイタリアでも有数のオーケストラ(ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団他)の団員が使用しておりその優秀さの証明になっている。この楽器は、同じラヴェンナ近郊のコントラバス製作の名工、クストーデ・マルクッチ(1865-1951)をモデルに(有)アットが製作を依頼した。現代の新作楽器として特に弾きやすさにこだわった逸品である。全般にわたって大変美しい木目の楓材を使用している。板は比較的厚めで(近年すぐに音が出るように薄くする傾向がある中で)ぱりっとしたイタリアの新作を代表するような音色である。音量も申し分ない。コロナ禍以前の仕入れのため、また、ユーロ高騰のためイタリアの新作が350万位(それ以上)になったが、この楽器は15%ほど安い値段である。

Mario GALLEGATI 2013(Lugo)
弦長104cm  ラウンドバック 
ガッレガ−ティはコントラバス専門で、電動工具に頼らずに楽器を作る数少ないコントラバス製作家でラヴェンナの近郊ル−ゴ在住である。彼の楽器はイタリアでも有数のオーケストラ(ローマ、サンタ・チェチーリア音楽院管弦楽団他)の団員が使用しておりその優秀さの証明になっている。この楽器は、同じラヴェンナ近郊のコントラバス製作の名工クストーデ・マルクッチ(1865-1951)をモデルに(有)アットが製作を依頼した。2011年製作のモデルのデザインを若干手直しして裏板に美しいポプラ材を使用して製作されている。非常に発音に優れていて、音量もあり、芳醇な響きを持つ。弓の技術が上達したかのように感じられるかもしれない。アマチュアの方にも優しく答えてくれる楽器である。コロナ禍以前の仕入れのため、また、ユーロ高騰のためイタリアの新作が350万位(それ以上)になったが、この楽器は15%ほど安い値段である。




MARINO TARANTINO 1951 (Napoli)
(マリーノ タランティーノ 1914-1989)
弦長102cm  フラットバック 小型
マリーノの父、ジュゼッペ タランティーノはナポリのヴァイオリンメーカーBELLAROSAを師と仰いだと考えられている。コントラ
バスの量産家として有名で、大きく分けると3種類のモデルを製作した。裏板はラウンドとフラットの両方が有り後者は折れ目のない
ストレートである。外観は非常に美しい物とそうでない物が有るが総じて良く鳴り一応の評価を得ている。後にはこの楽器の作者であ
る息子のMARINO(マリーノ)と共に活動した。TARANTINOは小型モデルも相当数製作されたと考えられているが、イタリア本国でも
最近殆ど見かけなくなってきた。製作されてから70年経過し、音色はオールドの雰囲気を持っている。
今後の入荷の見込みは殆
どないので小さな楽器を探している方は是非この機会を逃さないようにお願いしたい。
身長が150cm(以下の人)には
まさしくピッタリの楽器である。今まで普通サイズの楽器を弾いていたなら、コントラバス人生がバラ色に代わる可能性が大です。
2
分の1サイズで、胴長102cm、上胴幅48.0cm、下胴幅59.5cm、側板上部17cm、側板下部19.5cm。

1956年のTARANTINOがFischetti氏によるレストアで格段に改善されたので、この楽器もフルレストアしてもらうことにし、現在イ
タリアで順番待ちである。10月頃にに再入荷の予定である。
GERMAN OLD 1900年頃
弦長105.5cm  フラットバック 
20年以上前に販売したドイツ製オールドが下取りで入ってきました。製作年代は特定できませんが、製作されてから100年
以上経過していることは間違いありません。まさに、オールドの音色です。

ドイツのオールドは、この楽器よりやや新しいものがもう1本あります。


5弦コントラバス 


ANTONIO DATTIS(Sava) 2008 5弦
(アントーニオ・ダッティス 1965−)
弦長105.0cm ラウンドバック
アントニオ・ダッティスは南イタリアの小村「SAVA」在住の世界的な古楽器製作者で古楽器を中心に弦楽器全て
を製作する。そしてオクトバスの製作者としても知られる。彼の作品は各国の博物館にも収められている。

彼の製作したこの5弦コントラバスは5弦としてはやや小ぶりのノーマルモデルで体格の大きくない人にはすこぶ
る弾きやすい。(弦長105cm、胴長110cm、上胴幅51cm、下胴幅67.cm、横板長21cm)裏板は(僅かに
接ぎがある)素晴らしい胡桃の一枚板である。そして、彼は「全て手作業」を「売り」にしている製作家で部品
も指板とペグ以外は全て自作である。その正確な表板、裏板の仕上げは写真の光補反射で確認することができ
る。一方、現在のイタリアのコントラバス製作は機械を多用し、個人ラベルの楽器もアシスタントとの共同作業
が多い。そしてクレモナには「削り屋」と呼ばれる人達がいて、通常、表板、裏板の仕上げは2週間程かかるが、
それを機械で1〜2日で仕上げる専門職に任せる製作家が多いのが現状である。

上4本は4弦の楽器ようによく鳴り、明るいイタリアトーンを持つ。またH線の響きも良い。通常の5弦はとにかく
「鳴らない」と感じるものが多いが、まるで4弦の楽器を弾いているようである。細かい箇所の製作では人間技と
は思えない職人芸をみせる彼だが、このコントラバスにはテールピースに素晴らしい手書きの装飾が施されてい
て、その技術の高さを垣間見ることができる。この装飾はテールピースと共に今年4月に製作したものである。

昨年、サンタ・チェチーリア管弦楽団首席、The Bass Gang 第一奏者のアントニオ・シャンカレーポレ氏が試奏
し、非常に良く鳴るとの評価をいただいた。


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